■台湾の若者

昨年のお正月に家族で台湾に行ってきました。新年を迎えるカウントダウンに台湾一高いビルから何百発もの花火が打ち上げられ、その光景に圧倒され感動しました。しかし、終わったら見物客で交通機関はマヒ、ほとんどの人が大通りをゾロゾロ歩いて帰宅します。私たちも約2時間かけてやっとホテルに戻れたのですが、その帰途、花火よりもっと感動的な光景に遭遇しました。
通りを歩いている若者はマナーがよく、誰一人として騒ぐものはいません。電車の中でも同じで、今の日本で見かける光景とは全く違います。『マナーの悪い若者』や『生気のない若者』がいないのです。私は20年前の日本にタイムスリップした錯覚に陥りました。
あとから聞いた話ですが、台湾では、親や学校の子供に対するシツケ・教育はとても厳しく、また、マナーの悪い若者は、知らない大人からでも注意されます。島国で資源もないからこそ、将来のことを考えて教育に力を入れているのだそうです。
 そう、これは私が子供の頃、学校の先生や親そしてメディアから何度も聞かされたことでした。だからこそ日本は経済大国になり生活も豊かになったのです。

■住みにくくなった日本

「最近、日本はだんだん住みにくくなっているな〜」と思っているのは私だけでしょうか?
無灯火の自転車が車の前を通りすぎ、見れば高校生がくわえタバコで乗っている。コンビニの前では汚い地べたに若者が座って唾を吐きながら大声で話している。身障者用の駐車スペースに金髪の若者が改造車で駐車している。電車の中で女子高生がメイクをしている。一方で、多くの無気力な若者が、パソコンや携帯でしか他人とコミュニケーションを持てないでいる。さらに、今の日本の若者の学力は想像以上に低く、九九を言えない高校生や中学レベルの学力しかない大学生も相当数いるのです。

■ゆとりからの脱却

なぜ、こんな状況になったのでしょうか?
私は約20年以上若者と接していますが、10年前から少しずつ状況が変化してきたように思えます。そう、いわゆる「ゆとり教育」が始まった頃からです。子供を鍛えず、競争させない。学校の先生を無力にして、子供に責任の伴わない自由を与える。その結果、学力がなく、責任感のない、マナーの悪い若者が急増したのではないでしょうか。
以前、あるテレビのトーク番組で、ゆとり教育を提唱していた元文部官僚が堂々とコメンテイターとして教育論を展開していました。今回、政権が交代し「ゆとり教育」の見直しが行われようとしています。1日でも早く、振子をもとに戻さなければ、日本の国力は、そのうち台湾やシンガポールそして韓国に追い越されてしまかもしれません。若者の学力は何年も前に追い越されてしまいましたが…。